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いいこと探検家の人生冒険ポジティブ日記

いいこと探検家の人生冒険ポジティブ日記

大震災からの氣づき



これから「当たり前のこと」を書きたいと思います。

「当たり前のことが当たり前でない」というご時世。



かくすればかくなることと知りながら

やむにやまれぬ大和魂。


【吉田松陰】



こんな心境で、「しつこい」と叱られることを『期待して』、
今日もスタートです。



■物の時代から心の時代へ



◆震災の背後にあるもの



以下の内容は(今までの内容も)、人によっては「宗教的す
ぎる」と思われるかもしれません。

実は私自身は、どの宗教団体にも属していません(宗教心は
大きいと思います)。

しかし、あの大震災を前にして、

「人間という存在を遥かに超越する存在」

を意識せざるを得ませんでした。


その存在を世の宗教家は「神」とか「創造主」あるいは「主」
「大日如来」などと呼ぶのでしょうが、どの宗教団体にも
属していない私は「大自然」「宇宙意識」あるいは「大いな
る存在(サムシング・グレート)」としか言いようがありま
せん。


その存在が大震災を通じて、「心の時代の到来」を私たちに
氣づかせてくれたように思います。


この地震の背後に「神」「創造主」あるいは「大自然」、
そして「地球」の愛と慈悲を感じるのは私だけでしょうか。



◆2種類の涙



発生時刻、午前5時46分。

もし1時間発生が遅れていたなら、鉄道、高速道路、オフィス
街など、ラッシュ時に重なることで死者は2桁くらい違って
いたかもしれません。


さらに、今回の地震の活断層を延長すると若狭湾に行き着き
ます。

そこには原子力発電所が15基あります。

もし地震が若狭湾で起こっていたとすると、チェルノブイリ
15発分の放射能が放出され、数百万の命が失われたかも
知れません。


想像するだけで涙が出てきます。


この涙は2種類あります。


ひとつは、6433名もの死者に対する悲しみと絶望の涙、
そしてもうひとつは、それくらいの死者ですんだことに対
する「感謝」の涙です。


私たちは、この大震災から何を学んだのでしょうか。

その答を、私たち個々の行動で示さなければなりません。


ここで、少なくともこれだけは言えるでしょう。

それは「物質文明の終焉」と「技術万能神話の崩壊」そして
「心の時代の始まり」に氣づかなければならない、というこ
とです。

もし、物質中心の文明をこのまま続けるならば、今度は愛と
慈悲は有り得ないと覚悟すべきだと思います。



◆もうひとつの涙~希望




幸い被災地や援助に赴いた人たちを見ていると、彼らの多く
はすでにその答を見つけたようです。

「生きていることだけでも有り難い。人、水、食べ物すべて
に感謝している」ということを行動で表しておられます。

目は希望でキラキラ輝き、助け合い、励ましあって逞しく
生きる決意を肌で感じます。


また、心からの援助の手が今でも日本中から、世界中から
差し伸ばされました。

見返りを求めない「愛し続ける愛」。

その美しさにまた目頭が熱くなりました。

悲しみと感謝の涙以外に、もうひとつの涙があることを知り
ました。

「希望」の涙。


この涙を流し続ける限り、未来は輝くものになると確信して
います。



◆ますます必要となる「心のケア」



その一方で、絶望に打ちひしがれている人たちが、いまだに
大勢おられるのも事実です。

ひとりぼっちのお年寄りは、生活再建の見込みがいまだに
立っていません。

この人たちが前向きに生きないからといって、どうして責め
ることができるでしょうか。

私たちは、立ち直れずにいる人たちの思いに共感し、受容
する「心」を持ちたいものです。



被災地では食糧や水の不足がほとんど解消した後、その次は
人間として生きるために不可欠である「お金、仕事、家」の
問題がクローズアップされました。

これは確かに深刻な問題ですが、私が強調したいのは、これ
からはますます「心のケア」が中心になってくるということ
です。

このことは、少なくともあと10年間は言い続けなければ
ならないでしょう。

なぜならば、毎年1月17日にしか思いを馳せないからです。


確かに、「心のケア」については以前から叫ばれていました。

しかし、マスコミなどで神戸を中心とする繁華街の復興状況
ばかり報道するため、「もう大丈夫だ」という安堵感が全国
的に広がってきているように思います。

ところが実態は、被災された方々はもちろん、ボランティア
で活躍された人たちも震災直後に頑張りすぎた反動が、まだ
残っているようです。

人生を幸せに過ごせなくなっているのです。

いや「自分だけが幸せになるわけにはいかない」と信じて
おられるようにも思えます。

また震災のイメージが強烈であったため、いまだに悪夢に
うなされている子供たちが大勢いるのが現状です。



◆訴え続けたい「頑張れは禁句」



私たちは、このような人たちを何とか励まそうと「頑張れ」
と声をかけたい氣持ちになります。

でもここでは「頑張れ」は禁句です。

頑張らなければならないということは、当人が一番思って
いることです。

頑張れないから悩んでいるのです。

「頑張れ」という声を聞けば聞くほど、現実とのギャップに
苦しみ、無力感が増していくのです。

「頑張れ神戸!」というスローガンの陰で「そういわれるの
がつらい」と無力感に苛まれている被災者も少なからずおら
れるということを忘れてはなりません。


ところで、「頑張れは禁句」ということは専門カウンセラー
らが頻繁に訴えていることです。

しかし、まだまだ世間の常識になっていません。


だから「しつこい」といわれようと、私はこのことを訴え
続けるつもりです。




◆何で神戸やの?



一方、「何で神戸やの。被災地は神戸だけではないのに・・・・」
と寂しそうに呟く声も数多くある、ということもお伝えして
おきたいと思います。


西宮、芦屋、宝塚、尼崎、伊丹、川西、明石、淡路島、そし
て、大阪市西淀川区、大阪府豊中市、さらには京都でも死者
が出ているのです。

関西以外の人たちは、被災地全体を『神戸』という象徴として
捉えていると思いますが、何気ない「ひとこと」が人を傷つ
けることがある、ということを心に留めておきたいものです。


話がそれそうなので、元に戻します。


もし、周囲の人から「頑張れ」と励まされて落ち込んでいる
人がおられたら、私はトップページでご紹介している、

『今・ここに生きる』

という詩(曲)をプレゼントしています。

みなさんも、もしよければ聴いてみてくださいね。


1)今・ここに生きる

(歌とギター:いいこと探検家)


なお、ソフトなどの関係で聴けない場合は、
フリーページを見てくださいね。






◆未来は今・ここでつくる



以前にも触れましたが、「過去へのこだわり」や「未来に対
する不安」が生じるのは、『今ここ』に生きていない証拠か
もしれません。

過去も未来も『今ここ』の思いがつくっています。

つまり、『今ここ』の思いを変えることで、「事実としての過去」は
変えられませんが、「心の中の過去も未来も変えられる」という
ことです。

過去と未来を変えるのは、『今ここ』にしかあり得ないのです。

確かにあの震災は、とてつもなく悲惨なものでした。


しかし、過去の悲惨さに執着している限り、明るい未来は
やってこないでしょう。


ほら、周りを見てください。

自分ひとりだけではなく、笑顔、笑声、笑心いっぱいの素晴
らしい仲間たち(家族、友人、まったく見知らぬ人たち)が、
見守ってくれているじゃありませんか。





◆大震災からの氣づき




さあ、結論に入りましょう。


この震災からホントにたくさんのことを学び、氣づかされ
ました。

とりわけ私にとって衝撃的だったのは、「苦と楽」についての
氣づきでした。


従来私は、「苦=不幸、楽=幸福」と受け取っていました。

また、「苦と楽はマイナスとプラスの両極」というイメージを
持っていました。


しかし、震災を経験してからは、ある意味では根本的に受け
取り方とイメージが変わってしまったのです。


震災当初は、「苦と楽は、すぐ近くにあるもの」と考えるよう
になりました。


そして1週間後くらいに、「苦は楽の一形態である」ことに
氣づきました。

「らく」と「く」。

ほら、「らく」の中に「く」があるじゃないですか(笑)。


苦と楽を両極と思っている限り、その距離は無限大で、苦が
楽になることはあり得ません。

苦と楽は実は近いのです。

いや同じものなのです。

ただ自分で苦と楽を分けているだけ。

分ける必要なんてないのです。


そして、苦は不幸ではありません。


「楽でなければ」と思っている限り、楽を感じられない限
り、永久に幸せを実感することはできません。

だつて、「楽でなければ不幸」というのですから。


私は「苦は楽の一形態」と氣づいてから、苦を感じても楽
を感じても「幸せ」を実感できるようになりました。


これはあくまでも私の氣づきであって、みなさんに押しつけ
るつもりはありません。

念のために申し添えておきます。



何万年も、何億年も・・・・

・・・・永遠に続く魂の人生(いや魂生)。

力を抜いた人生、頑張らない人生、楽な人生。

何て素晴らしい!


でも、無数と言える輪廻転生の中で1回くらいは、不自由
な、力の入った、頑張る人生、苦しい人生もまた楽しいもの
ですよ。

どんなに長くても、たった100年のことなのですから。




これで、震災追悼特集を終わります。

超長文にもかかわらず、最後までお読みいただき、ありが
とうございました。


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